病気の正しい予防と治療

 上記のように日々の生活でのちょっとした体の不調(ドーシャのバランスの乱れ)から、それが病気へと悪化していく過程が詳しくわかると、病気を正しく予防する方法や正しく治療する方法が、自ずと判ってきます。

 病気を正しく予防する為には、先ずなるべくドーシャのバランスが、過度に崩れないような生活を心がけます。その上で、霊の憑依への対処、邪気を受けないようにすることと溜まってしまった邪気の排除、アーマが生成されないよう注意することと蓄積してしまったアーマの除去、体への適切なケア(体の要求への対処)を怠らないことが必要になります。
 これらのすべては、毎日の生活(生活スタイルや食生活や仕事)と密接に関係することですが、特に霊の憑依と邪気への対処が重要です。なぜなら霊の憑依は、それ自体ドーシャを乱す原因であるだけでなく、第二段階でドーシャの乱れを増悪させ、病気へと向かわせる要因(病気への引き金)の中で、最も割合が大きいからです。
 一方邪気も、体に溜まることによって体が正しく反応しなくなることから、病気への引き金であるだけでなく、霊を引き寄せ、霊に憑依され易くなるからです。
 さらにこの霊の憑依と邪気の問題は、一般にあまり意識されていないので尚更重要です。

 病気を正しく治療する為には、患者の体質と、増悪しているドーシャの種類及びそれを乱した直接的な原因(例えばストレスや食生活の乱れなど)を特定し、それを改善する事が必要です。
 ただし病気の予防と同様に、先ず霊の憑依があるかどうかを確認、対処します。次に邪気がなるべく入り込まないよう生活を見直し、取り込んでしまった邪気は日々除去するようにします。
 これらを行った後に、アーマやドーシャの蓄積度を確認し、排除するようにします。アーマは、熟成させずに排除することは良くないので、まずアグニの機能を高めてアーマを熟成させてから排除します。そしてその後蓄積しているドーシャを排除するように処置します。
 このようにまず今までに体に取り込まれた霊や邪気やアーマやドーシャを排除するとともに、また新たに取り込まないように対処することが行われます。  そしてその後、原因となっているドーシャのアンバランスを調整する為に、生活スタイルや食生活を改善し、さらに必要ならば薬草などを用いてドーシャバランスを整えます。
 「霊の憑依」や「邪気」に対する処置を特に先に行うのは、霊の憑依や邪気の蓄積があると治療の為にドーシャバランスを整えても、また元に戻ってしまうからです。

 従って、「霊の憑依」や「邪気」への対策は、病気の予防においてはもちろんのこと、治療においても最も重要です。さらに言うと「霊の憑依」を取り、溜まった「邪気」を抜いてやりさえすれば、病は自然と回復へと向けることができます。
 アーユルヴェーダでは、このように病を正しく予防し、たとえ病気になっても正しく治療することによって、再発しにくい健康な状態に導くことができるのです。

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