どのようにして病気になるか?

 現代医学(特に西洋医学)は、どのようにして人が病気になるのかを、正しく理解していません。
 人がどのようにして病気になるかが判らなければ、病気を正しく予防することも、正しく治療することもできません。以下に、アーユルヴェーダにおいて、病気が発生する過程とそのメカニズムを示します。

(第一段階:ドーシャの増加)
 全ての病気や不調は、ドーシャのアンバランス(その人が生まれ持つバランスからの逸脱)から始まります。アンバランスとは、一般にその人の優位であるドーシャが、過度に増加している状態です。
 人は、普段の生活の中で様々な活動を行うことで疲労し、それだけでドーシャバランスが乱れることもありますし、また悩み事や感情のトラブル、睡眠不足、大きな気候の変化、食べ過ぎ、飲み過ぎなどで、簡単にドーシャバランスが乱れ、ドーシャが増加します(第一段階)。
 ドーシャバランスが取れている時は、体の生理機能は当然円滑に働いています。当然食物の消化、吸収、代謝も、滞りなく行われています。このようにして正しく消化、吸収、代謝された食物は、全身に運ばれ、組織を作る材料や、組織のエネルギーとして使われます。
 ところがドーシャバランスが乱れると、これらの生理活動は主にアグニと呼ばれる火の要素の働きに依存しますが、直ちにアグニの働きに悪影響を及ぼします。その為、食物は正しく消化、吸収、代謝されずに、未消化物と呼ばれるアーマを生じることになります。このアーマも、過剰なドーシャと共に病気の発生と大きな係りがあります。
(第二段階:ドーシャの増悪)
 しかし何らかの原因でドーシャが乱れ、アーマが少々発生しても、その時体はドーシャを整える為に、ドーシャが乱れていることを知らせる何らかのサインを、私たちに示します。それに気づくと私たちは、自然とドーシャバランスを取り戻すような活動や食事をしたり、休息を取ったり、夜十分に寝ることでまた元のドーシャバランスに普通は戻ります。
 ところが体に邪気(★1)やアーマ(未消化物)が溜まっていると、体は正しくサインを発することが出来ません。またサインは出しているけれども、ストレスや多忙で、その体の要求に気が付かなかったり、聞いてやれない(不摂生)と、ドーシャの増加は限界を超え、本来の場所から上向きにあふれ出します(第二段階)。
 この第二段階がポイントで、このように増加したドーシャが元の正常な状態に戻らずに、さらに悪化していくかどうか(この状態を病気へと向わせる引き金)は、何によるのか?
 それは、竹下氏によると前述したように邪気やアーマの蓄積や不摂生も係っているのですが、大半は何と霊の憑依が原因だそうです。この事実は、非常に大きな問題であり、事実であるなら対処することが絶対に必要です。
 最近はこのようなことを事実と受け止めて、治療に当たるドクターも居られる様になりましたが、殆どのドクターは知らないでしょう。また聞いてもまず信じないでしょう。
 ですがみなさんには、このことを意識していただきたく思っています。なぜならこれが判らないと、病気を理解することができないからです。このような霊の話を持ち出して、人を騙そうとする人がいる為に、余計に不審に思われがちですが、このことを考慮に入れないと病気が治らないことがよくあります。
(第三段階:ドーシャの拡散)
 次に進行すると、増悪したドーシャは、上下や左右と拡散していきます(第三段階)。
 例えば痛みが、上下左右に広がったり移動するのも、このドーシャの拡散によるものです。
(第四段階:ドーシャの定着)
 次に進行すると、拡散したドーシャは、体内の弱い部位やスロータスに定着します(第四段階)。
 体内の弱い部位とは、アーマが蓄積することで弱ったところを指します。
 この段階ではアーマの生成が頻繁な為、アーマはスロータス(あらゆる脈管)に次々に付着し、スロータスの流れを滞らせ、そのスロータスが係る臓器や組織を弱くします。さらにこのアーマが、ドーシャの乱れを加速させることで悪循環を形成します。そしてこの蓄積したドーシャとアーマは、スロータスを閉塞するようになります。これにより、中医学で言う経脈の異常が引き起こされます。
(第五段階:病気の発現)
 次に進行すると、定着したドーシャやアーマにより組織が損われ、機能異常が起ります(第五段階)。
(第六段階:病気の分化)
 次にこのまま経過すると、この病気が慢性化します(第六段階)。

 ここで先ほどの高血圧症を例にとって、人がどのようにして高血圧症になるかを説明してみましょう。
 精神的な問題や食生活の乱れや疲労などにより、ドーシャのバランスが乱れることから始まります(第1段階)。年齢を重ねてくると、大抵は邪気やアーマが肉体に蓄積しているものです。また霊に憑依されているかもしれません。その為ドーシャが乱れた時に、異常を示す体の反応が起こらなかったり対処できないと、ドーシャの乱れはさらに悪化し、増悪します(第2段階)。そしてそのまま放置しているとそのドーシャは全身に拡散します(第3段階)。
 そしてさらに進行するとその人の弱い部位やスロータスに定着し、蓄積しているアーマとともにスロータスを閉塞します。この時に、循環器系の弱い人やこの異常状態に対する反動として、血圧が上昇してくることになります。このような経過があって、高血圧が発生します(第4段階)。
 高血圧というのは器質的な変化ではなく一種の異常な生理現像ですので、病気の発症とは言えません。この状態が続くことによって心臓や腎臓や血管に負担がかかり、気質的な変化が発生することで、機能異常を起します。この段階が病気の発現です。高血圧による合併症の発現です。(第5段階)。
 そしてこの状態のまま経過すると、第5の段階で発症した病気が慢性化していきます(第6段階)。
 このように高血圧症に限らず殆ど病気は、精神的問題や食生活の乱れや疲労などの影響によって増大した優位なドーシャが、霊の憑依の問題や邪気やアーマの蓄積が原因で、改善されずに増悪することで引き起されているのです。

★1:ネガティブなエネルギー・力・思考・印象・感情・気を指します

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